
「プログラマーの年収は労働時間が長い割に低いんじゃないの?」というイメージがあると思います。
実際に筆者も未経験からプログラマーになり、現在エンジニア歴13年ですが、業界の実態を知らないと年収についてネガティブなイメージを持ちがちです。
未経験からプログラマーになった人や能力が低い人の年収が低いのは事実ですが、スキルアップしていけば年収は着実に上がっていきます。異業種から転職して年収1000万を稼ぐのも夢ではありません。
まずはプログラマーの仕事内容とシステムエンジニア(SE)との違いについて理解し、未経験・大卒など経歴による年収の差、職種別の年収の差を見ていきましょう。
上級者が気になるプログラミング言語の年収差や、プログラミング本国のアメリカのプログラマーの年収もついでに知っておきましょう。
システムエンジニアとプログラマーの仕事内容の違い
システムエンジニア(SE)とプログラマーは混同されがちですが、それぞれシステム開発をするにあたって役割に違いがあります。
システムエンジニアの仕事
システムエンジニアの仕事は、「こうゆうシステムを作りたいんだけど」とクライアントや会社の上の人から依頼されたときに、どうゆう風にそれを実現するかを考えて設計することです。
システム開発は、クライアントから新しいシステムの要望が来ることや、社内のシステムであれば上の人や他部署から依頼が来たりします。(以下、「依頼者」と呼ぶ)
システムエンジニアは依頼者の要望を叶えるために、まず依頼者がどうゆうシステムを作りたいかをヒアリングします。依頼者の要望を聞き取り、要件定義としてまとめます。
次に、その要件定義をどうゆう仕組みで実現するかを設計します。これを基本設計といいます。
基本設計から実際にプログラミングを行うための仕様書・設計書もシステムエンジニアが作ります。
プログラマーの仕事
プログラマーの仕事は、システムエンジニアが作った仕様書・設計書を元にプログラミングを行うことです。
システムエンジニアが作った仕様書・設計書を理解し、システムエンジニアとコミュニケーションをとりながらコーディングをし、テストまで行います。
一般的にSEとプログラマーはチームを組んで、ともにシステム開発を進めていきます。
システムエンジニアとプログラマーの年収の差
システムエンジニアの平均年収は約550万円、プログラマーの平均年収は約450万円です。
システムエンジニアとプログラマーの年収の差は約100万円もあります。
仕事内容の違いを見てもわかるように、プログラマーはシステムエンジニアに仕えて仕事をする立場で、システムエンジニアの指示に従って作業をする「作業者」の立場といえます。
その分プログラマーはシステムエンジニアに比べて責任は少ないですが、給料も少なくなります。
未経験からプログラマーになった場合の平均年収
某求人サイトの調査によると、異業種からの転職など、未経験からプログラマーになった時の平均年収は約300万円です。月給にすると20~25万円になります。
なんとか暮らしていける額ではありますが、家族がいる人や30代では厳しい年収額となります。異業種から未経験でプログラマーへ転職を考えている人は、20代の内に転職することがおすすめですね。
大卒でプログラマーになった場合の平均年収
大卒でプログラマーになった場合の平均年収は約320万円です。月給に換算すると22~27万円になるため、一般的に大卒の平均年収と変わりません。
大卒でプログラマーに就職する人は、理系・文系問わずいます。大手のシステム会社であれば、文系で頭のいい人を大量採用し、プログラマーを経て数年でPMにまで育て上げる体制が整っています。
未経験で異業種から転職する人との決定的な違いは、ポテンシャル採用であるため、大学で少しプログラミングを学んだだけの人でも就職ができることです。
20代半ばや30代で中途でプログラマーに転職する人は、独学でプログラムを学んだだけではほぼ転職に失敗します。最低でもプログラミングスクールを卒業する必要があります。