「高額おせちがコロナ禍で売れまくり」の理由を考える【ロジカルシンキングを鍛える】


ロジカルシンキングとは論理的思考のことで、物事を順序立てて細分化して考えて結論を導き出す思考方法のことです。ロジカルシンキングはどんな仕事にも活かせます。具体的には仕事の成功率が上がるので、評価が上がり出世するなど、社会的な成功を勝ち取ることができます。一流のコンサルタントは当たり前に高速なロジカルシンキングができますし、マーケティングやプログラミングの業務には特に活かせると思います。
この連載では、マーケター兼エンジニアである筆者の日常に起こることを抽象化し、ロジカルシンキングが鍛えられるように問題形式で書いていきます。是非、考えることを楽しんで頂ければ幸いです。

今回のケース

「高額おせちがコロナ禍で売れまくり」というニュース記事があり、内容を読む前に自分で理由をロジカルシンキングで分析してみた。

答えは誰でも思い浮かぶような簡単なものだが、思考力を鍛えるにはちょうど良い問題。

商品の特性から消費者を逆算して考える

[課題]5~10万円する高額なおせちを買う人は?

[答え]主に富裕層

[課題]富裕層の正月の過ごし方は?

[答え]ハワイなど海外旅行

コロナ禍で海外旅行ができない

正月を自宅で過ごす人が多い

ぜいたく品の高額おせちを買うだろう

至極簡単な考え方であるが、ニュース記事に書かれていることと一致した。

事前に逆算してビジネスとして展開できるかが肝心

今回はニュース記事が出てから逆算して考えたが、実際におせち業界や富裕層向けにビジネスをやっている人たちは、事前にこれらを察知してビジネスを仕掛けないといけない

おせち業界であれば、「コロナ禍で旅行に行けない富裕層が高額おせちを買う」という仮説を立て、アンケートなどで調査して仮説を立証し、高額おせちの生産体制を強化しないといけない。

旅行業界の売上低迷で悩んでいる会社であれば、富裕層のコネクションを活かしたビジネスを考えないといけない。「年末年始の海外旅行の代わりに何が売れるか」を考え、「高額おせち」という仮説を元に調査し、仮説を立証し、高額おせちの代理販売事業をすることもできる。

次はこの思考法を使って、別のケースも考えてみよう。

ハーゲンダッツの中条あやみのCMはなぜイラストがメインになったのか

私は個人的に中条あやみさんのファンなので以前から気になっていったのですが、ハーゲンダッツのアイスのCMで最初は本人が出ているCMが多かったのですが、最近は中条あやみさんのイラストのCMがほとんどになりました

なぜ、ハーゲンダッツはイラストをメインに置き換えたのか、ロジカルシンキングで考えていきましょう。

結果から、なぜ、なぜ、なぜと深掘りをしていきましょう。

なぜ、イラストのCMをメインにしたのか

イラストの方が反響が大きかった
⇒これは当然のことですね。CMの反響としてSNSでの盛り上がりや、Googleでの検索数の増加実店舗での購入数の増加を見ているでしょうから、そこがより伸びる方に注力するでしょう。だいたいどこの大手のCMも数パターンあり、この分析をしながらより反響がある方にシフトしていくと思います。

なぜ、イラストの方が反響が大きかったのか

[仮説1]鬼滅をはじめアニメ人気が高いため視聴者の目を引きやすい
[仮説2]実物よりイラストの方が老若男女の目を引きやすい(中条あやみを知らない人でも注目する?)
[仮説3]アイスのカップのパッケージがイラスト風なので、すべてイラストにした方がハーゲンダッツの世界観により近づく

これらは自分が考える仮説のため、実際の理由がわからないので確実な検証はできませんが、自分なりに考え仮説検証をしていきます。

まずは高額おせちのときと同じように、消費者がどうゆう層かを考えます。
[仮説1]単価が高いため、年収600万円以上のある程度お金に余裕がある人
[仮説2]意外と万人が自分へのご褒美で月に数回購入している

この仮説立証も確実なデータがないためわかりませんが、ある記事には「20代後半から30代前半がターゲット」と書かれていました。つまり、仮説1の方が近いということになります。

なぜ、20代後半から30代前半の人がイラストの方が反響が良いのか

仮説を考える前に、一男性としての意見を言うと、絶対的に実物の中条あやみの方が目が行きます。ファンということもありますが、男性ファンも多いでしょうし、イラストより生のあやみを見たいでしょう。

このことを考えると、ターゲットは男性よりどちらかというと女性なんじゃないかという仮説が出てきます。

なぜ、20代後半から30代前半の女性がイラストの方が反響が良いのか

[仮説]実物だと自分より可愛いから嫉妬してイラっとする人がいる?
⇒おもいっきり男性目線の偏見のある仮設かもしれませんが、それ以外に考えられるでしょうか?

正直この仮説も当てはまらないと思うので、最初に出した
[仮説3]アイスのカップのパッケージがイラスト風なので、すべてイラストにした方がハーゲンダッツの世界観により近づく
が有力だという結果になります。

ブランドとしての世界観がイラストでマッチし、結果として売上が上がったのでしょう。

おそらくハーゲンダッツのマーケティング担当者も、イラストが伸びた明確な理由はわかっていないと思います。こればかりは実際に消費者にアンケートをしてリアルな声を収集するしかありませんからね。