繁華街にあるバーの集客UPを依頼された【ロジカルシンキングを鍛える】


ロジカルシンキングとは論理的思考のことで、物事を順序立てて細分化して考えて結論を導き出す思考方法のことです。ロジカルシンキングはどんな仕事にも活かせます。具体的には仕事の成功率が上がるので、評価が上がり出世するなど、社会的な成功を勝ち取ることができます。一流のコンサルタントは当たり前に高速なロジカルシンキングができますし、マーケティングやプログラミングの業務には特に活かせると思います。
この連載では、マーケター兼エンジニアである筆者の日常に起こることを抽象化し、ロジカルシンキングが鍛えられるように問題形式で書いていきます。是非、考えることを楽しんで頂ければ幸いです。

今回のケース

ある繁華街のバーの集客UPの依頼が来た。

アミューズメントバーで紹介や知人を通してのアナログな集客方法に頼っていたが、WEBから新規客の集客をしたいとのこと。

規模は女性バーテンダーが2名と男性オーナー1名の小規模なバー。

課題解決するための施策を考えよう

このような依頼はマーケティング業務をしている人には日常茶飯事にくる依頼だろう。レストランやカフェ、美容院、居酒屋など、店舗集客のマーケティング支援は星の数ほどある。

まずはオーナーにヒアリングして、どういった客層なのか、どれくらい集客したいのか、予算はどれくらいなのか、など情報を集めて整理する。

[前提条件]
・ターゲット層は女性20~30歳、男性30~40歳
・予算は月5万円
・客単価は1万円なので5名くればペイできる
・看板の女性バーテンダーのインスタはフォロワーが2500人
・看板の女性バーテンダー目当てに来る人が多い
・ホームページはない

これらの条件をもとに、最適なマーケティングプランを設計しよう。

ロジカルシンキングで課題発見と課題解決方法の検証

まず、予算は5万円だが手数料を頂かないといけないので、施策に使える額は3万円と仮定しよう。

最初に気になる点として、インスタにフォロワーが2500人いるということ。聞くところによると自然にそれくらいまで増えていったとのこと。ただしインスタからの新規集客はない。

その女性バーテンダーは綺麗な方で看板にもなっていることから、この人を軸に戦略を考えることにする。

ターゲット層は女性20~30歳、男性30~40歳。

シンプルにインスタのフォロワーが多いから、インスタでプロモーションやったらいいんじゃない?って思うだろうが、一旦さまざまな選択肢を検討すべき。

[課題]ターゲット層にアプローチするためにはどうすればよいか

[解決策1]インスタから集客
[解決策2]Twitterから集客
[解決策3]Facebookから集客
[解決策4]Google、Yahooから集客

ターゲット層とマッチするのはインスタとTwitterだ。Google、Yahooでバーの検索をする人も一定数はいそう。

インスタで既にフォロワーがいるので、インスタに注力することを選択する。予算が豊富にあればTwitterも並行して運用したいところだが。

[課題]インスタをどのように活用するか

[疑問点]解決策を考える前に、現在フォロワーが2500人もいるのになぜ集客できていないのか、疑問点が浮かぶ

[仮説1]投稿内容がお店のことが少なく、フォロワーがお店の存在に気づいていない
[仮説2]お店の存在は知っていても、どこにお店があるのか、どうやっていけばいいのかわからない

アカウントを調査したところ、仮設2が正しいことがわかった。フォロワーも多くイイネも多いのに、お店の場所や情報がどこにも書いてなかったこの女性バーテンダーのファン(フォロワー)は、お店に行きたくても行き方がわからない状態だった。(DMでお店の場所を聞く勇気がある人は別だが)

[課題]フォロワーにお店の情報をどうやって知らせるか

[解決策]プロフィールにお店の情報を載せる

[課題]具体的には、どうすればフォロワーがよりお店に行きやすいか。お店に行きたいと思った人がスムーズにお店にたどり着けるか

[解決策1]ホームページを作ってリンクを張る
[解決策2]Googleマイビジネスを作ってリンクを張る

予算があればホームページを作りたいが、今回はGoogleマイビジネスを選択。(GoogleマイビジネスとはGoogleマップにピンを立てて、そこにお店の写真や情報を入れる)

こうすることで、インスタのプロフィールからURLをタップし、Googleマップを使ってお店にたどり着くことが容易になる。

ここまでの状況を抽象的に説明すると、
フォロワー⇒女性バーテンダー お店
という風に、女性バーテンダーからお店へ行きつく橋がなかったが、
フォロワー⇒女性バーテンダー⇒お店
ここに橋をかけてお店にいけるようにした。

インスタを通してお店へ集客する流れの構築ができたため、既存のフォロワーは新たに設置された橋(URL)からお店に行く人が出てくるが人数は限られてくるため、今度はフォロワーを増やしてまだお店のことを知らない人たちにアピールしないといけない。

[課題]お店を知らない潜在層にどう訴求するか

[解決策1]潜在層の投稿にイイネやフォローをして絡みに行く
[解決策2]インスタ広告を使う

両方を並行してやりたいところだが、予算と時間の問題でインスタ広告だけを使うことになった。

インスタ広告は性別、年齢層、地域をがっつり絞り込めるため、お店の半径1kmに居住、最近きた人に広告を打つことにした。

結果的にフォロワーは右肩上がり、DMに問い合わせからの集客、Googleマイビジネスからの集客につながった。副産物としてGoogle検索からGoogleマイビジネスへのアクセスも増えた。

まとめ

『集客をしたい』という要望に、具体的な施策を提案できて結果を出すことができた。

最初のヒアリングの条件を聞いて、経験や感覚が鋭い人は「インスタ広告一択だろ」と瞬時に判断するだろう。

しかし、ロジカルシンキングを用いて1つ1つ課題を分析して解決していくことで、自分も周りも納得したうえで施策を進めることができ、何か途中で問題が起きた時も分析した内容を見直すことで早期の問題解決につながる。

インスタ集客=インスタ広告 と安易に実行する人もいるが、本来の目的であるお店に来店するところまでしっかり分析して設計することが重要になります。