SEO対策であるキーワードを上位表示してほしいと頼まれた【ロジカルシンキングを鍛える】


ロジカルシンキングとは論理的思考のことで、物事を順序立てて細分化して考えて結論を導き出す思考方法のことです。ロジカルシンキングはどんな仕事にも活かせます。具体的には仕事の成功率が上がるので、評価が上がり出世するなど、社会的な成功を勝ち取ることができます。一流のコンサルタントは当たり前に高速なロジカルシンキングができますし、マーケティングやプログラミングの業務には特に活かせると思います。
この連載では、マーケター兼エンジニアである筆者の日常に起こることを抽象化し、ロジカルシンキングが鍛えられるように問題形式で書いていきます。是非、考えることを楽しんで頂ければ幸いです。

今回のケース

ある業務で「新橋 ○○求人」のGoogle検索順位を上げてほしいと依頼があった。「○○」はこの業界のジャンルキーワードで、ここではあえて省略して抽象的に考えたい。

ここ数年間ずっと競合サイトに順位で負けていて、そろそろ抜きたいと依頼があった。予算は月50万円まで使えるとのこと。

何が負けている原因だと思いますか?と担当者に尋ねると「知名度も競合の方が高くて、ユーザー数も負けている」とのこと。

課題解決するための施策を考えよう

あなたがSEO対策の担当者、もしくはSEOコンサルタントでクライアントからこのような相談があった時、どのように考え提案をしますか?

SEOという専門領域ですが、どんな課題解決でもロジカルシンキングは共通に使えます。

[前提条件]
・SEOは絶対的な答えがない。Googleのガイドラインにはサイト運営者がすべき基本的なことは載っているが、順位を決めるアルゴリズムは複雑怪奇。
・競合に認知度やユーザー数で負けている。
・予算は月50万円まで使える。
・SEO対策のHTMLタグや構造化など、基本的なことは実施済み

SEOのことを知らない人でも、ロジカルシンキングができれば課題解決の道筋を作ることができる。もちろん専門家じゃないと時間はかかってしまうが、頭を使い思考を凝らせば解決できない課題はない。

ロジカルシンキングで課題発見と課題解決方法の検証

まずは課題を明確にしていこう。今回は「Google検索結果で競合サイトを抜く」と最終課題は明確になっている。

つぎにその最終課題を達成するためにクリアーしないといけない課題に分解する。仮説も含めて課題を洗い出していこう。

[課題]なぜ競合より順位が低いのかを明確にする

[仮説]

仮説を出すために分析をしないといけない。

前提条件でSEOに答えはないと書いたが、SEOというのは競合サイトは何点で自社サイトは何点みたいな点数は出ない

ではどうすればよいか。答えは、競合サイトを分析し、自社サイトとの差を洗い出すことだ

ここで前提条件を1つ追加する。Googleは「ユーザーに求められる有益なコンテンツを作成するべき」と言っている。

つまり簡単に言うと、ユーザーに求められるサイトを作れば順位があがるのである。かなり抽象的だが。

ここで求人サイトがユーザーに求められるものを洗い出す。
・求人数
・求人情報のわかりやすさ、充実度
・検索のしやすさ

他にも細かい要素はあるが、大きくはこの3つと仮定した。

この3つについて競合と自社で1つ1つ差を分析していく。新橋の求人数の差、求人情報ページの内容のわかりやすさ、読みやすさ、コンテンツの充実度。そしてそもそものサイトのUI/UXの面で検索はしやすいかを分析する。

ここで求人数の差に大きな開きがあることがわかった。課題が明確になってきた。

[課題]競合サイトとの求人数の差を埋める

そもそもなぜ差が生まれているのか?

担当者にヒアリングをすると、有料掲載で求人ページが作られるので、シンプルに競合の方が認知度が高く有料掲載数が多いという。

自社サイトの求人数を増やすための解決策を出していこう。
[解決策1]有料掲載が増えるように新規掲載キャンペーンなど、営業活動を強化する
[解決策2]無料掲載で求人数を増やせる仕組みを考える

担当者に提案したところ、[解決策2]が有力だというため、[解決策2]の実現を次の課題として解決策を考える

[課題]無料掲載で求人数を増やすためにはどうすればよいか

[解決策1]有料掲載から無料に落ちるときに、無料でそのまま掲載を残す
[解決策2]未掲載の求人を無料で掲載するように営業する

この2つの解決策は両方とも実行すべきであるため、この2つを担当者に提案した。あわせて予算をリスティング広告に使い、求人掲載する企業へ訴求する。

この2つの施策を実行し、検索順位の向上を図る。

まとめ

『Google検索順位を上げたい』
という漠然という課題から、最終的には2つの具体的な解決策を導き出せた。

SEOの知識がない人でも、ロジカルシンキングができればどんな課題も解決策を導けると思う。

世の中の経営コンサルタントの人たちは、未知の領域でも調査とヒアリングとロジカルシンキングで課題を解決に導いている。

今回の大きなポイントとして、SEOは明確な答えがないという現実に対して、競合サイトがなぜ上位表示されているかを徹底的に分析するという判断が重要となる。

答えがないのであれば、上位表示をしている競合が答えという導きができるかがポイントだ。

これはロジカルシンキングというより、どちらかというとビジネスセンスの部分になるが、同じ領域でうまくいっている競合が「なぜうまくいっているのか」を徹底的に分析して成功の本質をあぶりだす。

競合をそのまま真似するのではなく、成功の本質の部分を理解して自社にどのように応用したらよいかを考える。

この辺りは経験の部分もあるが、ビジネスにおいて重要な考え方としてしっかりインプットしてほしい。