
今回のプログラマー・ITエンジニアインタビューは、フリーランスのエンジニアで年収1000万円を稼いでいる39歳の『cat_2020』さんです!
フリーランスになって9年目で、主にフロントエンドの開発を請け負っているそうです。
『cat_2020』さん曰く、「フリーランスエンジニアで1000万円は平均」らしいです。
これからプログラマーに転職しようと考えている方。これからフリーランスになって稼ごうと考えている方。
『cat_2020』のインタビューの中で、どうすればプログラマー、SEがフリーランスになって成功するか、秘訣がたくさん出てくるので要チェックです!!
フロントエンジニアで年収1000万を稼ぐ「cat_2020」さんの自己紹介
フリーランスのITエンジニアとして、スマートフォンアプリ制作、webのバックエンド部分の制作を行っております。
新卒からIT業界でしたが、最初はエンジニアではなく制作進行(いわゆる何でも屋ですね…)から入り、 その後自分で手を動かして作ってみたくなりプログラマーとして雇ってくれる会社に転職しました。
その転職した会社で色々覚えさせてもらった感じで、職種はその2つしかありません。
ただ、いくつか転職はしましたが、概ね10人前後の会社が多かったので、いい意味ではお客さんから仕事を取ってきてそれを納品するまで経験できました。
ある意味、営業的なことや、仕事を外部に発注するようなことまでもやらなくてはならない状況で、 フリーランスとほとんど変わらないようなことが経験できて、そこからフリーにはなりやすかったです。 (実際にはフリーだと会社員の時とは違い、そこに、銀行にお金を入金してもらうまで、という仕事も入るのですが…)
現在の年収は、多少変動はあるのですが、毎年1000万前後という感じです。
プログラマーからフリーランスで年収1000万稼ぐまでの経歴
最初は、子供向けの電子教材(CD-ROM、webサイトなど)を作っている会社で2年間制作進行をやらせていただき、色々業界のことを教えていただきました。
その後は、6年半、プログラムをやらせていただけるWEB系の制作会社に入り、WEB制作(当時はFLASH全盛でしたのでその制作など)、PCソフトの制作をやらせていただきました。
最初はもちろん未経験ということもあり給料はかなり安かったです。
しかし、本来であればそこの教育コストを学校などに入って自分で持たないといけない中、最低限のお金をもらえるだけでもありがたいと思っておりました。
その後はまた別のWEB系の制作会社に入り、そこでもWEB制作も行っていました。
そのWEB制作業務に加えて、時代の流れがちょうど来ていたios、androidのスマートフォンアプリ制作を行うことができました。
それは今でもスキル的にはかなり繋がっている大きな経験になりました。
3年でその会社を退職し、以後は9年間、フリーランスとして働いております。
フリーランスでは、以前の会社の伝手でお仕事を頂いたり、まれに出来てしまう空いてしまう月は、ランサーズやクラウドワークスなどからお仕事をもらったりしております。 (イメージの良くないそういった仲介サイトですが、そこから今でも繋がってたまに仕事をいただける方が何人もいます)
フリーランスエンジニア「cat_2020」さんの強みを3つ教えてください
・自分で言うのも少し恥ずかしいのですが、プログラマーらしからぬ人当たりの良さとバランス感覚
やはり研究的な仕事のためか、どうやって今まで生きてきたの?! みたいなコミュニケーション能力0の人が多くいます…
もちろんそういう人ほど、脳の構造が深い思考に特化していて研究分野では優秀だったりするのですが、 そういう人はフリーで生きていくのはかなり厳しいと思ってます。
良くも悪くも、日本は体育会系コミュニケーション重視文化なので…)
・上記と少し被りますが、それによる高い営業力
またそれにより、営業に特化されている方ほどではもちろんないのですが、 知人、友人が多いので、営業サイドとプログラマーサイドを繋ぐハブになっている点
・IT業界自体が好きなので、新しいものを学ぶのが苦ではない事
フロントエンジニアで年収1000万円を稼げるまでに体験した転機や成功体験を教えてください
最初に入った会社で自分で手を動かして作ることで初めて、ものを作る流れを大局的に見れたこと
最初の会社では制作進行として、言われるままに忙しくしていたのでわからなかったのですが、 プログラマーとして実際に参加することで、ようやく、「プロダクトを制作してクライアントさんに収める」ということの全体を理解できたことでしょうか。
これは、制作進行としてやっていただけではわからなかったでしょうし、 プログラマーとしてだけでやっていたのであれば、理解はかなり遅かったと思います。
それに、 制作進行などの管理してくれる人がいて初めて自由に動けるんだ、ということへの理解も当然ながら早かったです。
なので、計算してそうなった訳ではないのですが、同じ業界で複数の立場から関わる… 実際、1つの職種だけしか経験していない方が非常に多く、双方の視点から考えられるという点はかなりのアドバンテージになったと、今振り返っても思います。
最後にいた会社で、iPhoneアプリ制作をしたいのです!と会社を強引に説得して参入し、奇跡的に有料アプリランキング2位に入り込むアプリを出せたこと
iPhoneが日本でも出るということで、昔からmac信者だった自分はどうしてもアプリ制作をやりたいと思い、 社長を説得して、会社の時間を使って作れることに成功しました。
当時はガラケー全盛で、会社でもガラケーで動く、javaでのゲーム制作もやっていたので、 そもそもiPhoneなんてそんなに日本では流行らないのでは?
それならガラケー向けにリソースを割いたほうがいいと反対する人もいました。が、まず2ヶ月で簡単なアプリをリリースするので…という制限を設けて、なんとか折れてもらいました。
それで当時は審査も1ヶ月くらいかかったため、実質1ヶ月かからないくらいでできる、 facebookやtwitterの友人を管理するという簡単なツール系のアプリを作成しました。
当時はアプリ本数も非常に少なく、かなりタイミング的な運も良かったのですが、SNS自体がスマートフォンと相性が良かったというのもあり、かつ、色々な媒体で取り上げてもらったという事もあり、有料アプリランキングで2位まで行くことが出来ました。
当時は1万DLもいけば2位が取れた時代だったのですが、結局トータルのDL数は2万を超え、当時は115円で売っていたので、 115円 x 20000DL で、1ヶ月くらいの作業で200万円超えの利益を出すことができました。
さらにその実績のおかげで他社さんからもアプリ制作の依頼が多く入り、 実質の総額としては1000万以上の売上に寄与したと思います。
まとめますと、うまく時代の流れに乗れたという運も合ったものの、まずそこで当たらなくてもいいからやってみよう!と周りを説得して無理矢理にでも動けたことは結果的にすごく良かったと思います。
これはもはやエンジニア力とかそういうことでもなく、行動力、ということだったのだと思います。 (実際、アプリの内容はかなり簡単なもので、それこそ新卒の方が1,2ヶ月もプログラムを学べば作れるような内容だったので…)